E線探しその１

バイオリンの弦（E線）の話。

子供の時にバイオリンを習っていた時はひたすらドミナントを使っていました（というよりそれ以外ほとんど知らなかった)。

それでドイツにきてバイオリンを購入する時に金色のE線を見て、こんなE線もあるんだなぁと驚きました（子供の時にあまり弦に興味がなかったのか。。。）

そこで金のE線に初めて出会ったのですが、それはもう、とても良く響くんですが、とても良くひっくり返る。。。

子供の時に習っていた時や、ドイツにきて習い立ての時のレンタルバイオリン（月20€）ではひっくり返って困った記憶はあまりなかったので、これは結構ショックでした。

特に３つの重音が連続する時、早く移弦してE線を弾く時等、開放弦のEを良く弾く時にひっくり返るひっくり返る。。もう３割くらいの確率でひっくり返る。。。

先生曰く、E線に移弦する時に弓の角度の移動が不十分だったり、速い音の連続でしっかり弾けていない時、駒の近くで弾く時にひっくり返ることが多い、とアドバイスされ、練習でかなり改善したのですが、まだひっくり返る。。

ということで、どうにかできないかとバイオリン職人さんに相談してみました。

初めは、駒の角度を少し浅く調節できないか（前のバイオリンよりも今のバイオリンの調整は少しA-Eの角度変化が急な気がする）、と相談したんですが、どうやら駒の状態は今のままがいいということで。

代わりにE線を他のをとりあえず試してみるのがいいのではないかということで、数種類試して見ました。今回試したのは写真の４種類。

左上：Thomastik Infeld Gold（初めから張ってあったのでケース無し）

右上：Optima Goldbrokat Gold 0.26 mm

左下：Pirastro Evah Pirazzi Gold 0.26 mm

右下：Thomastik Vision Titanium Orchestra

Infeld GoldとVision Titanium orchestraだけ太さがわからんかった。

Vision Titaniumは、チタンの巻線、他は金線です。

Infeld Goldがよくひっくり返ると職人さんと話したら、チタンの巻線を試して見たらと、Vision Titaniumをお試しでくれました。

これはひっくり返らず、よく響くしいい感じだったんですが、金線に比べると、少し柔らかく、A線D線と少し音色が近い。うーむ、いいんだけど、E線はもう少し華やかに、キンキンすぎず響かせる弦を張りたいなぁと少し思ったので、他の２本も試して見ました。

まずはGoldbrokat。圧倒的に安い（2.6€）、しかしどうやら少し寿命が短いらしい。響きも金線らしくいい感じだし、それでいてひっくり返らない。何も不満もない音でした。良い。

次は、Evah Pirazzi。これはどうやら張力が高いらしく、ひっくり返るかもしれないと先生に言われました。今これを張っているのですが、今のところひっくり返りは無し。響きもきらびやかで、それと余韻が良く残り、遠くまで響いてる感じ。先生にも明日レッスンがあるので聞いて見ますが、これがいい感じかな？それとも少しきらびやかすぎ？A線、D線から音色が離れすぎていてもバランスが大変なので、どうしようかな。

 あと、この弦駒との接触部につけるカバーが外せなかった（自分のバイオリンは駒の方に保護がしてあるから、カバー要らない）。外す人はどうやってるんだろ。切るのかな・・？弦傷つけちゃいそうで怖い。今回は駒の保護の上にカバーを持ってきて、二重保護な感じにしましたが、なんか変な感じ。

本当はもともと張ってあったInfeld Goldがひっくり返らなければ音色的に好きな感じなんだけどなぁ。。もっと上手くなればひっくり返らずに弾けるかもしれないので、それまでお預けかな。

今回は0.26mmの金線をメインに試して見たけど、次は0.27 mmとか、他の材質（銀とか）も試して見たい・・が、果てしないな。

いつかいい組み合わせの弦に巡り会えるといいなぁー。

ところで、自分は弦（というかバイオリン系統のもの全て）をArc-Verona (https://www.arc-verona.com/en/home/)で買ってるんだけど、他にどんなとこで買うといいんだろう。

ちなみにArc-Veronaはカタログの取り寄せが無料で、弦のページには、それぞれの弦のテールピース及びペグの所の色がリスト書いてあって、非常に便利。